日本 IBM公開講座 IT技術者のスキル要件と育成

第一回 2005年7月12(火) 幕張メッセ202会議室

独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)

 IT スキル標準センター 企画グループリーダー

鈴木 俊男

 情報技術の進歩は産業界の商品構造の変化(ハード→ソフト)に大きく影響を与えており、その中核をなすIT業界も商品構造の変化(製品→サービス)に伴い、サービスあるいはソリューションの提供者としてのIT技術者のスキル要件が大きく変化しています。

 ITスキルを活用しビジネスを遂行できる人材をいかに育成するかについて、従来とまったく異なったシステムが必要になっています。

 ITスキル標準(IT Skill Standard)は、 ITサービスの提供に必要な実務能力を明確化・体系化した指標で、ITサービスプロフェッショナルを育成する産学の共通枠組みとして、通商産業省がその普及を図っています。

 ITサービスの分野を、「マーケティング」「セールス」「コンサルタント」「ITアーキテクト」「プロジェクトマネジメント」「ITスペシャリスト」「アプリケーションスペシャリスト」「ソフトウェアデベロップメント」「カスタマサービス」「オペレーション」「エデュケーション」の11分野に大別しそれぞれの専門分野ごとに達成度指標、指標ごとに必要とされるスキル、熟達度を7段階で定義しています。

 鈴木氏は、技術革新が速いIT分野における日本の国際競争力を強化するためには、年功にしたがった人材育成ではなく、早い段階から11分野別の人材を戦略的に育成していくことが不可欠であると力説されました。また、このようなIT人材を育成する戦略的な重要性を理解する経営者の役割を強調されました。

 会場には、大学生、IT企業、市民で埋め尽くされて、熱心に鈴木氏の熱意のあふれた講演に聞き入っていました。

 日本のIT分野の人材育成の問題点が明らかにされ、今後の方向性を示されたことは、IT分野で学ぶ・働く多くの方にとって、鈴木氏の講演は貴重な講義となりました。

  (文責:城西国際大学メディア学部長 袁福之)

 

関連Webサイト

 経済産業省 ITスキル標準の策定・普及事業

 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) IT スキル標準センター

 ITスキル標準(ver.1.1)

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